utsurobune’s diary

短歌を発表してます。

一人百首:40

できればムカつかずに生きたい、というエッセイ集がある。中身もいいものの、このタイトルのコピーも絶妙だ。ムカつく・怒るというものはけっこうエネルギーがいる行為だ。「こんなときにイライラさせないで!」というお母さんがいるが誰しも怒りたくて怒ってるわけじゃない。

僕は怒ることは少ないほうだと思う。遅刻したりイライラさせるようなことをいうやつもいるが、大抵は文句をずーっということで発散させる(ネタとしてね)か、完全に理屈をいいまくるかしている。そのときも自分の意見を言えれば満足である。コンビニの袋に割り箸が入ってなかったときも黙ってフォークでどん兵衛をすすっている。(逆にこういうタイプが無理って人も多いが)言って解決するときは自分の意見を言う・言って無理な時は怒らないというのは処世術なのかもしれない。

このことを他の人に言ったとき、「怒るときに他の感情が出てるんじゃない?」といわれたことがある。確かにそうだ。本来なら怒って反論すべき時に悲しい気分になることがある。

人は感情の間違いをすることがよくある。例えば「つり橋理論」なんかもそうでドキドキしたことがときめきに変わったり、ホラー映画での驚きが恐ろしいという感情に変わったりする。僕の場合もそうなんだろう。

できれば怒りたくないというのは万人に共通だろうが、怒りたい時に怒ることができず、それを溜め込んで屈折させるということもあるんじゃないだろうか。怒るというものも感情のうちの一つだ。気持ち的に元気がなくなる=感情がなくなるのなら、笑ったり泣いたりする気持ちの揺れの一つとして時には怒ったらいいと思う。やつあたりでも。

親の悪口とかいやな友達の悪口を言う年下の子を見ると普通はいやなんだろうが、僕にはかわいく見える。

感情の 怒りは すりおわりました しょうがすり機で それがこれです