utsurobune’s diary

短歌を発表してます。

一人百首:42

この前、怒るエネルギーがないという話をした(40)。喜怒哀楽で言えば残りは3つだ。ちなみにこの喜怒哀楽という四字熟語だけだと4つにしか分類されていないが、もちろんそれ以外の分類の方法もあるわけで、アジアで有名なものでは六情(喜怒哀楽+愛・憎)がある。似たものでは喜怒哀楽+怨みという五情がある。三字経という中国の学術書では喜怒哀+恐れ・愛しみ・憎しみ・欲となっている。

インドではシュリンガーラ(恋愛)、ハースヤ(笑い)、カルナ(悲しみ)、ラウドラ(怒り)、ヴィーラ(勇気)、バヤーナカ(恐怖)、ビーバッサ(嫌悪)、アドブタ(驚き)、シャーンタ(平和)の9つに分類されている。ラウドラとかヴィーラとか名前が呪文っぽくてかっこいい。これは美術で使われているものらしい。例えば音楽家が悲しみの歌を歌うときに怒りの感情を観衆に与えてはいけないとされているそうだ。

また、心理学的には幸福、驚き、恐れ、悲しみ、怒り、嫌悪の6つに分類されるという。さらに深くいうと感情とは刺激に対して怒った反応を説明するためにつくられた「物語」であるという説もあるという。例えば被験者にアドレナリンを注射したとき、アドレナリンの作用を説明した被験者は不快さが少なかったのに対して、説明しなかった被験者はその場の環境に対する不快感が多かったという。つまり体の反応を前後の文脈から判断して感情を生み出すというわけだ(以上wikiより笑)。

喜怒哀楽という言葉に話を戻すと、一般的には「喜び」と「楽しみ」が似た意味になっていることが多い。でも言葉の雰囲気、字面から判断すると、喜びというものは割りと瞬間的というか、理由付けされた感情って感じがする。サプライズでプレゼントがあったような。「楽しみ」はどちらかといえば穏やかな雰囲気で、理由がなくいい感情というか、そこまで威力はない意味合いのように思う。英語で言えばluckyとhappyの違いのようなものだろうか。あくまで個人の感想のであしからず。ちなみに辞書だと喜ぶ=好ましい出来事に満足し嬉しく思う。楽しむ=そのものの持つ良さを味わって明るく満ち足りた気分になる・うきうきとしたエンジョイな気持ちになるとあった。エンジョイて。

今回は分類したものについて書いたが、本当はそう割り切ったものでもなく「嬉しいけど切ない」とか「しんどいけど楽しい」「さびしいけど落ち着く」みたいなものがある。色の三原色が混ざり合って複雑な色になっていくように。

いろんな色があったほうが絵を描くには便利だ。ガードゥンプールって色呼びづらいわ!みたいな。

落ち込みと 不安に効くと いうツボを 押したところで 押したところで