utsurobune’s diary

短歌を発表してます。

青行燈:3

はい、怪談士のうつろぶねです。怪談士を変換すると快男子、あるいは甲斐男子になります。どうでもいいですが。

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今回も人から聞いた怖い話をしていこうと思います。

仕事先の同僚から聞いたお話。彼は高校の頃飲食のバイトに勤めていたそうです。数ヶ月でやめたためか、厨房のほうには回らずホールのみをしていたらしいです。彼のほかに何人かバイトをしていた人がいたそうですが、その中に一人もりぐちさんという人がいたそうです。仕事がないときはよく一緒に話していたらしく、年齢も離れていたそうですがそれなりにうまくやっていたそうです。

彼の勤めていた店はビルの1階にあったらしく、その上の階では店長の住んでいるマンションや他の飲食店があったりして結構にぎわっていたそうです。

そんなある日のこと、彼がバイト先に行くともりぐちさんがこっちのほうをやけに眺めていたそうです。制服に着替えながらどうしたんですかー、と聞くといや、子供がいたんだよね、と答えたそうです。子供なんてどこにもいるじゃないですか、と聞くといや、ずっといたから・・と答えたそうです。おかしな人だなあと思いつつ、時間が来たために仕事にうつったそうです。

その翌日店の前を通りがかると人だかりができていたそうです。何かと思って近寄り、店員に話を聞くとそのビルから飛び降り自殺が起こったといいます。噂で聞くとその近辺に住んでいた会社員だったといいます。

その店を気味悪がってやめてしまい、もりぐちさんとも話す機会がなくなった彼ですが、その二つの出来事が関連していないとは思えないのだそうです。

信じるか信じないかはあなたしだい。

青行燈のコーナーでした。