utsurobune’s diary

短歌を発表してます。

一人百首:15

半熟卵の天ぷらは四国県民にとってはメジャーなものだが、他県の人からは驚かれることが多い(もちろんはなまるうどんがここまでメジャーにならなかった頃の話だが)。確かに中がやわらかいのに天ぷらであがっているってよく考えると謎だ。個人的にはかけうどんみたいに汁気の多いものではないものとの組み合わせで卵の黄身をつけたうどんを食べるとおいしい。

 

ミステリーが苦手だ。日本のだと面白くて記憶にのこっているのが「葉桜の季節に君を思うということ」という作品くらい。薦められて読んだら、おおおおとなった。無事最後まで読みきった(めずらしく)。でもそれ以外は中々苦手である。トリックとかを説明されてもわかったような、わからないような、、みたいな感じだ。「あなたは必ず騙される!!」というキャッチコピーの映画があったが、俺は見に行かないから騙されない(どやぁ)。

唯一レイモンド・チャンドラーの作品はかなり読んでいる。ストーリーも好きだが、雰囲気と文章もいい。個人的には「長いお別れ」より「さらばいとしき女よ」のほうが好きだ。nhkでやってた日本を舞台にしたドラマも見てた。

ただ、チャンドラーというかハードボイルド系はけっこうお決まりなパターンが多い。行方不明になった人を探偵役が追いかける。捜査はいいところまで進むが、意外な幕切れを見せる。一方同時に起こった別の事件も同時に捜査を始める。するとその二つの事件は密接に絡みあっていたのだ!そして犯人は意外な人物で・・。みたいな感じである。それでも読みたくなるのは味のある文章がぞくぞくとでてくるからだろう。

ゲーム製作者の糸井重里はMOTHERを作るときにハードボイルド小説を基にしたらしい。ハードボイルドは街が主人公なんだそうだ。確かに読んでみるとわかるが、風景の描写が多い。

もともとこのジャンルは文体を特徴にしているものなのだそうだ。暴力的・反道徳的な内容を客観的な文章で書いたものがそうらしい。報告書のような文章が基となっているので街の描写が多いのも納得だ。今度北方謙三も読んでみよう。

中学時代はむちゃくちゃ泣き虫だった。周りの友達が引くぐらい泣いた。俺も(なんで俺こんな泣いてんだろ・・)と思うぐらい泣いていた。その後はけろっとしている。今泣いたカラスがもうわーらったである(みんな知ってると思うなよ)。泣けば許されると思ってんじゃない!と怒られる。別にそんなこと思ってない。ただ涙腺が暴走しているのである。

成長していくにつれ、そんなこともなくなった。というより感情がみだりに揺さぶられるっていうことが少なくなった。酒を飲んで笑い上戸になったり泣き上戸になったりする人がいるのは、ここでは感情をonにしていいですよ、という許しがでたからそうなっているのだろう。

ただこの前落ち込んでいたときに、急に涙が出た。自分は悲しいとか寂しいとか思っていなかったのだが。奇妙なもんである。

強くもやさしくもない俺は、生きていけないし生きる資格もない。

花粉症を 知らないままの 僕らだった ドライな4月 ウソの青春